福祉・児童相談所
■児童相談所の業務
・児童虐待対応に関して知られているが
・18歳までの子供のあらゆる相談を受けている臨床機関けん行政機関
・一般のクリニックとは以下が異なる
①子供を育てる側の課題にも対応
②法的に相談を施設から開始することが可能
③一時保護の実施
④相談活動をリードするのは児童福祉士(ソーシャルワーカー)
■児童心理士の業務
・相談や通告のあった子供へ心理テストや行動観察などを通して
・子供の発達状態や資質、心的状況についてのアセスメント
・それに基づいて指導
・その子にかかわる先生などにも配慮をお願いすることも。
・ケース全体の見立てをたて、必要があれば継続的にカウンセリングや心理療法も。
・福祉司と協力し、家庭訪問などもする。
■コラボレーション
・児相は複数職種のチームアプローチによってなされる
・チームアプローチのかなめは、定例の所内会議や臨時会議の開催
・通告や相談の受理、総合的判断や処遇方針などポイントについては
・担当者を含む組織として責任をもつことのできる大枠を設定する
・所内だけでなく所外も大切
■児童福祉臨床における心理職の独自性
・目の前に現れる援助の必要な人に対して柔軟な動きが必要
・原則として2年に1回の療育手帳更新のための判定は
・日々、子供と向き合っておられる家族の相談ニードの発掘にもつながる。
・虐待対応は「待ち」だけでは成立しないことを示す。
■
■偽りの記憶
・ロフタスらの実験
・幼児期の出来事に関する虚偽の記憶を再生してもらうことができるか
・「ショッピングモールで迷子になった」ときのことを教えてください
・実際にはないのに
・24人の実験参加者のうち、25パーセントが偽りの記憶を報告した
準備中
目撃者の証言その②
■検索要因
・ブラウンらは、先に写真を見る機会があると、その人を犯人であると再認する確率が
・増大する「写真バイアス」を発見。
・「犯罪者」とラベルをつけた人物の写真を1枚ずつ参加者に見せ
・後で識別テストを行うと告げた。
・その直後に①先の犯罪者の顔写真と②犯罪者でない人物の顔写真を提示した
・1週間後、ラインナップを示すと
・非犯罪者を犯罪者と同定する比率は20パーセントであった
■認知面接法
・記憶がゆがめられる可能性が高いので
・認知心理学的な記憶研究の成果を活用し
・目撃者の想起を促進しようとする認知面接法が提案された
①ラポール形成
②一側面に限定した質問ではなく、被検者が自由に多様な情報を話せるような
開かれた質問をする
③想起を援助するような教示を与える
④目撃者に思いのまま自由なやり方で事件を表現してもらう
目撃者の記憶
犯罪の捜査では、目撃証言が大きな役割を果たす。
しかし、人間の記憶はさまざまな要因によって影響をうける。
■符号化・保持要因
①目撃知覚とストレス
・目撃証言の性格さに影響する基本的な要因として
・明るさ、見た角度、距離、目撃した時間の長さといった、観察条件の特性がある
☆☆
・目撃知覚に影響する要因は
・目撃者の年齢や性別など、目撃者の特徴に関するもの
・事件の犯人の特性
・明るさや目立ちやすさなど事件に関係した要因(現場要因)の3つにわけられる
☆☆
・喚起された情報やストレスは情報の符号化に影響を及ぼし
・目撃した出来事に関する記憶の構成要素となる
・犯罪の現場を目撃したにもかかわらず
・ストレスの影響で銃やナイフといった共起のことしか覚えていないことがある
・これを凶器注目効果と呼ぶ
・一般に情動的なストレスによって注意の幅が狭められ(視野狭窄)
・注目された対象は詳細に処理されるが、
・周辺の情報は見逃されやすい
②無意識的転移
・誰かの写真を偶然目にすると後の時点で、その人の顔に見覚えがあるように感じる。
・ハワイの少年殺人事件
・ホープトさんはホテルの宿泊客であった
・ホープトは事件と無関係なのに、「見たことがあるから」、目撃者全員に
・犯人だと勘違いされた。無意識的転移が生じていた。
・被疑者を数名の中において、目撃者に識別させる方法を「ラインナップ」という
③誤導情報効果
・出来事の符号化と後続の検索の間に提示された、多い違いを招くような事後情報が
・目撃者の想起に影響を及ぼすことがある
・これを誤導情報効果という
・ロフタスとパーマーの実験
・同じ自動車事故の動画を参加者にみせる
・一連の質問を行う
・「自動車が激突したとき、車はどれくらいの速度で走っていたか」
・「自動車がぶつかったとき、車はどれくらいの速度で走っていたか」
・激突条件では、推定速度は時速66キロ
・ぶつかった条件では、推定速度は時速55キロ
・質問の中に埋め込んだ言葉で、どのように記憶を想起するかが変わる
・さらに1週間後、「割れたガラスを見ましたか」の質問に対して、
・激突条件32パーセント、ぶつかった条件14パーセント、統制条件12パーセント
・ロフタスらは誤導情報が、時間をさかのぼって本来の記憶表象を歪曲と解釈
・ただ、のちの記憶テストの設定に問題があったのではとの批判もある
There is no animal that can replace a koala!
コアラの代わりになる動物はいません!!🐨
今ほしいものリスト
・アップルウォッチ
・最高の布団
・最高の枕
・欲を言えばコアラ
・一瞬でまとまる髪の毛
・バナナジュース
・軽いパソコン
・いっぱい入るリュック
・服を着ていないくらい軽い服
以上
自伝的記憶
ナイサー先生「明らかになった実証的な一般法則のほとんどが、10歳の子供でも知っている当たり前なものだ」
■生態学的妥当性と一般化可能性
・記憶に関する伝統的な実験研究は
・厳密な実験統制を行い、変数間の因果関係について検討するため
・内的妥当性は高い
・しかし、実際的な問題や自然状況に注意を向けていない
・つまり生態学的妥当性が低い
☆☆
・一方で、日常記憶研究の多くは生物学的妥当性は高いが
・条件統制が不十分であり
・一般可能性が低い
☆☆
つまり、両者は相補的であり、両方の研究が必要
■自伝的記憶
・自分の人生で経験した出来事に関する記憶の総体
・エピソード記憶の一種
■自伝的記憶の分布と保持
・ルービンらの実験
・参加者にさまざまな手がかり語を提示して、想起された出来事を年齢ごとに整理
・全生涯にわたる自伝的記憶の分布を調べた。
・3歳以前の記憶は非常に少ない→幼児期健忘
・10~30歳頃の出来事の想起件数が際立っている→レミニセンスバンプ
・レミニセンスバンプが起こるのは、青年~成人期初期におこった出来事は
・自分が何者かという自我同一性を確立するうえで重要であり
・何度も繰り返しリハ―サルし、記憶が精緻化さえるから
■自伝的記憶の体制化と検索
・自伝的記憶からの検索において、行為(何を)の手がかりの方が
・場所や時間(どこで、いつ)の手がかりよりも有効である
☆☆
・コンウェーは階層モデルを提案
・第1層は、自己と関連付けられた特定のテーマにおける「人生の時期」
・第2層は、週や日の単位で起きたできごとの「一般的な出来事」
・第3層は、一般的な出来事である「出来事固有の知識」
準備中
展望的記憶
■展望的記憶
・人は未来についての記憶ももっている
・「明日の朝、郵便局に行って手紙を出そう」とか
・これを展望的記憶という
■展望的記憶の研究法
・日誌法
・日常の出来事についてノートをつけてもらい、調査
・もう一つは、課題を設定し、ある時間になったら電話をかけてもらう
■2つの展望的記憶
①時間ベースの展望的記憶
②事象ベースの展望的記憶
中村君に会ったら、一緒に旅行に行けないことを伝えようとか
■展望的記憶の特徴
①メタ認知とのかかわり
・私たちは日常生活の中で、展望的記憶を保つために様々な工夫をする
・例えばメモを見える場所に貼っておくとか
・人は自らの能力の限界を知っているからこそ、いろいろは方法を工夫する
②加齢の影響
・加齢で時間ベースの展望的記憶が悪化する