ミジンコこあらの心理学アウトプットノート

心理学系大学院を目指すミジンコによるミジンコのためのメモ

ナラティヴ・セラピー

 

ナラティヴ・セラピーってよく聞くけど、いったい何?

自分を語るのか?

そんなことで治療になるの?という疑問をもちながらまとめてみた(自分用)

 

■ナラティヴ・セラピー

・家族療法が期限

・1980年代後半からはじまった(結構最近だな)

・従来の心理療法に疑問を持ったセラピストたちが発端

・代表はアンダーソン(アメリカ)とホワイトとエプストン(ニュージーランド

「語りによって構成される現実」「語りがもたらす意味」を重視

・自己について語ることが自己を構成する(社会構成主義的である)

・新たな語りを生むことが、新たな自己を構成することに通じる

 

■語りに影響するもの

・言語の約束事(語用論)

・語る場の構成要素(たとえば聞き手)

・世の中に一般的に受け入れられ、流布している語り

 

■セラピストの無知の姿勢

・アンダーソンのアプローチ

・問題の浸透しているストーリーではなく、

・それにとって代わるストーリーを構築することが大切

・専門家の専門的知識や社会的通説がクライエントの問題を規定化?

・そこで、セラピストはひとまず専門的な知識や社会の通説を棚に上げる

・そしてクライエントの問題を解消させる方法をさぐる(一緒に旅するような感じ)

・クライエントこそが自分の専門家!!

・セラピストの仕事はクライエントとの間で新たなストーリーを構築させるため

・自由に会話できる空間を作りましょう

 

■問うことの力

・ホワイトとエプストンのアプローチ

オルタナティブストーリー構築のためにクライエントに質問する

・クライエントが抱えている問題と、クライエントその人とが一体化している状態を

・切り離すために、問題の外在化をはかる質問をする

・そのうえで、問題がクライエントの人生に与えてきた影響をさぐり

・問題に圧倒されていない例外的な経験を軸にしてストーリー再構築

・日常生活でも機能するようにそのストーリーの手紙を送る

 

 

■コアラのメモ

ホワイトらのアプローチの「問題に圧倒されていない例外的な経験を軸にしてストーリーを再構築する」という点は、認知の歪みを適応的な考えに修正していく認知行動療法と少し似ている部分があると感じたー。