記憶①
参考文献:認知心理学
■二重貯蔵庫モデル(マルチストアモデル)
・アトキンソンとシフリンが提唱
・記憶を「短期記憶」と「長期記憶」にわける
・外界からの情報は①感覚記憶にとりこまれ
・②短期記憶にいき③情報がリハーサルされると長期記憶に貯蔵される
■二重貯蔵庫モデルの批判
・短期記憶の性格を「受け身的」な、単なる貯蔵庫としている
・短期記憶はもっと能動的だ!!
・リハーサルすればするほど、情報が長期記憶に機械的に移動するわけではない
・リハーサルの量ではなく、質である!!
■二重貯蔵庫モデルに関する実験(自由再生法)
・このモデルを強く支持する証拠は「自由再生法」という実験からも得られる
・実験参加者に語のリストを提示した後、
・提示順に関係なく自由に再生するように求める
・そうすると提示された位置(系列位置)の全部と後部の成績がよく、
・中部が悪いU字型の曲線「系列位置曲線」が得られる。
・前部の成績が良いことを「初頭効果」
・後部の成績が良いことを「新近効果」(漢字注意)という
■忘却の原因(減衰か干渉か)
・初期の短期記憶研究では忘却は減衰によっておこるとされた
・情報は時間がたつと強度が弱まり用意に検索できず、正確に報告することが困難
・ピーターソンとピーターソン(ダブルピーターソンですね)は、ある実験を実施
・まず参加k者にPSQといった子音の3文字つづりを提示
・その後3桁の数字(例142)を提示して、
・3つづつ小さい方に数えること(逆算)を求めた。(引き算ってことかな)
・逆算の時間は3~18秒にわたった
・無意味子音つづり提示後10秒程度逆算課題を行っただけで、子音が思い出せなくなる
・この結果は時間経過に伴い、急速な忘却が生じることを示す→減衰説か?
・だけど問題点がある
・実験では1人の参加者が6つの時間条件で課題を行っていた。
・これほど繰り返せば順行性干渉が生じるのでは?との批判
・そこでケッペルとアンダーウッドの実験
・第1試行では時間経過による記憶成績の低下はほとんど見られなかったが
・試行が進むと成績低下→干渉説支持