ミジンコこあらの心理学アウトプットノート

心理学系大学院を目指すミジンコによるミジンコのためのメモ

ロジャーズの来談者中心療法

 

 

■ロジャースの来談者中心療法

 

 1950年、アメリカの心理療法家のカール・ロジャーズの理論は、人間の成長に最大の信頼をおいた点にある。彼はクライエントの成長可能性が最大限に開花するような場所さえ提供できれば、クライエントは自然に心理的成長を遂げると考えた。そしてカウンセラーの仕事はクライエントが安心してみずからの問題にとりくめるような場を提供することであるとした。

 

 ロジャーズは「治療的人格変化の必要十分条件」という論文を発表した。

この論文でロジャーズは、クライエントとカウンセラーの関係は6つの条件を満たせば、建設的な人格変化に至る変化が起こると述べている(ホントか?)

そのうちの3つが「無条件の肯定的配慮」「共感的理解」「自己一致」と呼ばれるものである。

まず、「無条件の肯定的配慮」とは、クライエントをありのままの状態で受け入れることである。

次に「共感的理解」とはクライエント自身が生き、感じている個人的な世界を隅々まで、あたかもクライエント本人が感じているかのように感じようとし、そのような態度で感じられたことをクライエントに丁寧に伝え返していくことである。

3つ目の「自己一致」とは、クライエントのかかわりを通してカウンセラーの中に生きている「感じ」が、カウンセラーの言動や振る舞いと一致しているということである。

 

参考:よくわかる臨床心理学