自伝的記憶
ナイサー先生「明らかになった実証的な一般法則のほとんどが、10歳の子供でも知っている当たり前なものだ」
■生態学的妥当性と一般化可能性
・記憶に関する伝統的な実験研究は
・厳密な実験統制を行い、変数間の因果関係について検討するため
・内的妥当性は高い
・しかし、実際的な問題や自然状況に注意を向けていない
・つまり生態学的妥当性が低い
☆☆
・一方で、日常記憶研究の多くは生物学的妥当性は高いが
・条件統制が不十分であり
・一般可能性が低い
☆☆
つまり、両者は相補的であり、両方の研究が必要
■自伝的記憶
・自分の人生で経験した出来事に関する記憶の総体
・エピソード記憶の一種
■自伝的記憶の分布と保持
・ルービンらの実験
・参加者にさまざまな手がかり語を提示して、想起された出来事を年齢ごとに整理
・全生涯にわたる自伝的記憶の分布を調べた。
・3歳以前の記憶は非常に少ない→幼児期健忘
・10~30歳頃の出来事の想起件数が際立っている→レミニセンスバンプ
・レミニセンスバンプが起こるのは、青年~成人期初期におこった出来事は
・自分が何者かという自我同一性を確立するうえで重要であり
・何度も繰り返しリハ―サルし、記憶が精緻化さえるから
■自伝的記憶の体制化と検索
・自伝的記憶からの検索において、行為(何を)の手がかりの方が
・場所や時間(どこで、いつ)の手がかりよりも有効である
☆☆
・コンウェーは階層モデルを提案
・第1層は、自己と関連付けられた特定のテーマにおける「人生の時期」
・第2層は、週や日の単位で起きたできごとの「一般的な出来事」
・第3層は、一般的な出来事である「出来事固有の知識」
準備中