記憶②ワーキングメモリ
ワーキングメモリ
■ワーキングメモリモデル
・アトキンソンとシフリンは短期記憶を受動的と考えてきたが
・バッデリーは違った
・短期記憶を、ただの入れ物ではなく
・推論、学習、理解といった人間の認知活動において決定的な役割を果たす記憶とした
・ワーキングメモリという言葉を用いた
・ワーキングメモリは①音声ループ②視空間スケッチパッド③中枢制御部に分かれる
■音声ループ
・音声ループには、2つの成分がある
・音声情報を保持する音声貯蔵庫と
・音声貯蔵の情報を取り出し繰り返し音声化することで情報をリフレッシュする成分。
・①語長効果がある:短い言葉は覚えやすく、長い言葉は覚えにくい
・②混合誤答がある:音声的に類似した文字や語は互いに混同されやすい
■視空間スケッチパッド
・視覚系からの視空間情報と、
・言語情報から生成された視覚イメージ情報を
・貯蔵し操作する働き
・①ブルックスとバッデリーらの実験
・実験参加者に4×4ますを提示し、出発点を指示した後、
・聴覚的にメッセージを与えて、それを再生するように言った。
・メッセージは2種類あった
・1つ目:そのメッセージをマス目の中の位置として符号化できる空間メッセージ
・2つ目:それが不可能な無意味メッセージ
・この課題において実験参加者は空間メッセージを8個すべて再生できる
・しかし無意味メッセージは6個しか再生できない
■中枢制御部
・音声ループや視空間スケッチパッドからの情報を統合し
・不適切な情報は排除するなど
・情報の整理や調整を行う
・監督する役割
☆☆☆
・私たちは、目の前にあることや、耳に聞こえること以外のことも考えることができる
・今日の夕飯何にしようとか、明日何しようとか
・これは中枢制御部の機能である
☆☆☆
・実験ティースデイルらのもの
・実験参加者は1秒に1個の割合でできるだけランダムに数字を言わなければならない
・これを2分続けて「やめ!」といわれた時点で参加者は何を考えていたのか
・その思考内容を報告させ、
・また、どれほど意識して数字を発生させていたかを聞いた
・どれほどランダムに数字が発生していたかの程度を調べると
・試行内容に左右されていたことがわかった
・他ごとを考えていた人は、数字のことを考えていた人よりも
・ランダム性が低かった
・つまり・・・ほかのことに中枢制御部の働きが振り分けられると
・ランダムに数字を発生させることができなかった
☆☆
・無関係な情報の制御機能を中枢制御部がになっている
・ストループ課題
■コアラの感想
自分はワーキングメモリーが弱いと思う。
聞いたことをそのまま覚えておくのはできるかもしれないけど、
それを操作したり、他のことと統合したりするのは人より苦手・・・(´;ω;`)
頭の中でいろんなことを処理できて、生活に役立てられている人に憧れる。
記憶①
参考文献:認知心理学
■二重貯蔵庫モデル(マルチストアモデル)
・アトキンソンとシフリンが提唱
・記憶を「短期記憶」と「長期記憶」にわける
・外界からの情報は①感覚記憶にとりこまれ
・②短期記憶にいき③情報がリハーサルされると長期記憶に貯蔵される
■二重貯蔵庫モデルの批判
・短期記憶の性格を「受け身的」な、単なる貯蔵庫としている
・短期記憶はもっと能動的だ!!
・リハーサルすればするほど、情報が長期記憶に機械的に移動するわけではない
・リハーサルの量ではなく、質である!!
■二重貯蔵庫モデルに関する実験(自由再生法)
・このモデルを強く支持する証拠は「自由再生法」という実験からも得られる
・実験参加者に語のリストを提示した後、
・提示順に関係なく自由に再生するように求める
・そうすると提示された位置(系列位置)の全部と後部の成績がよく、
・中部が悪いU字型の曲線「系列位置曲線」が得られる。
・前部の成績が良いことを「初頭効果」
・後部の成績が良いことを「新近効果」(漢字注意)という
■忘却の原因(減衰か干渉か)
・初期の短期記憶研究では忘却は減衰によっておこるとされた
・情報は時間がたつと強度が弱まり用意に検索できず、正確に報告することが困難
・ピーターソンとピーターソン(ダブルピーターソンですね)は、ある実験を実施
・まず参加k者にPSQといった子音の3文字つづりを提示
・その後3桁の数字(例142)を提示して、
・3つづつ小さい方に数えること(逆算)を求めた。(引き算ってことかな)
・逆算の時間は3~18秒にわたった
・無意味子音つづり提示後10秒程度逆算課題を行っただけで、子音が思い出せなくなる
・この結果は時間経過に伴い、急速な忘却が生じることを示す→減衰説か?
・だけど問題点がある
・実験では1人の参加者が6つの時間条件で課題を行っていた。
・これほど繰り返せば順行性干渉が生じるのでは?との批判
・そこでケッペルとアンダーウッドの実験
・第1試行では時間経過による記憶成績の低下はほとんど見られなかったが
・試行が進むと成績低下→干渉説支持
遊戯療法
■遊戯療法
・子供を対象とした遊びを媒介として実施される心理療法
・フロイトやクラインは、遊びの中には言葉では表現できない
・あるいは心の中で受け止めることが難しい感情や葛藤が表現されると考えた
・そして精神分析の立場から理論を発展させた
■遊戯療法におけるセラピストの基本原則(アクスライン)
①暖かく親密な治療関係を構築する
②子供のあるがままを受容する
③子供が自由に気持ちを表現できるような許容的雰囲気をつくる
④子供の感情の伝え返しにより、気づきを促す
⑤子供自身に課題を解決する力があることに敬意を払い、選択と変化に対する責任をもたせる
⑥子供を主体とし、セラピストは非指示的な姿勢をとる
⑦治療の進展をじっくり待つ
⑧子供の責任の自覚を促すために必要な制限を与える(時間や場所を定めたり、攻撃行動の禁止などのルールを与える)
ターミナルケア
ターミナルケアについてのまとめ(自分用)
大切な人には最後まで幸せでいてほしいと思います。
みんな誰かにとって大切な人だと思うので、全員人生の最後までできるだけ
幸せに暮らせますように!
■ターミナルケアとは
・がんなどの病気のために死期が迫っている人に対して提供されるケア
・いつ頃からターミナルの時期なのか定義はない
・積極的な治療は中止し、残りの時間をできるだけ少ない苦痛で、安らかに、
・質の高い時間の中で過ごすことを目的にしていく
■死へのプロセス
・キューブラー・ロスは余命少ない患者との対話を重ねた
・その中で「死ぬ瞬間」を書いた。
・死へのプロセスは①否認②怒り③取引④抑うつ⑤受容
■精神的ケアの重要性
・重要視されるのは痛みをはじめとする、身体に不快な症状のコントロール
・心理的に不安定な時間はNG
・だから精神的なケアも重要
・本人も家族もつらい思いをしている
・専門家は耳を傾けて、近くにいる
■コアラの感想
祖父は最後まで自宅で過ごして、自宅のベッドで家族に看取られながら亡くなった。
慣れ親しんだ家で最後まで暮らせたことは幸せだったんじゃないかと思う。
自分の親もまもなく高齢期を迎えるのでどのように今を幸せに生きるか
どのように終わりを迎えるかを考えたい。
病院がいいのか、施設がいいのか、家がいいのか、他の場所が
いいのか、日本がいいか、外国がいいか、誰と暮らしていたいか、
何を食べたいか、何をしたいかを思い巡らせる。
加えて、ターミナルじゃなくてもみんな死ぬんだから
今日1日をしっかり生きたいと思った。
コンサルテーション
■コンサルテーション
・キャプランは「2人の専門家の間の相互作用のひとつの過程である。そしてコンサルタントがコンサルティに対して、コンサルティのかかえるクライエントの精神衛生に関係した特定をコンサルティの仕事の中でより効果的に解決できるように援助する関係をいう」としている
■コンサルテーション関係の特徴
・互いの自由意志に基づく
・利害関係がない
・問題解決の責任主体はコンサルティにある
・問題解決を中心とした支援が行われ、カウンセリングのようなコンサルティの内面の変容は目標とされない
・コンサルティの主体性が損なわれないようにする
■コンサルテーションの手順
①出会い
②契約
③アセスメント
④問題の定義づけと目標設定
⑤かかわり方の選別
⑥介入
⑦評価
⑧終結
■コンサルテーションの意義
・コミュニティ心理学の根本には「地域の人々の悩みを支える主役は、地域の人々自身である」という考え方がある。
・日常生活での多様な人からの支援の方が、問題の改善や生活の質の向上に、より大きな効果をもたらす
・地域社会の人々が自分たちの力で支えあうことを支援する方法
危機介入
■危機介入とは
・危機状態にあるクライエントに対して行われる、心理援助のありかたの一つ。
■危機理論
・キャプランの危機理論は「人生上の重要目標が達成されるのを妨げられる事態に直面した時、習慣的な課題解決法をまず初めに用いて、その事態を解決しようとするが、それでも克服できない結果発生する状態である」と定義される
・「人生上の重要目標が達成されるのを妨げられる事態」を難問発声状況と呼ぶ。
・難問発生状況とは、ライフサイクル上のさまざまな発達課題として、
・あるいは偶発的な出来事として生じる
・危機状態は地域社会に生きるすべての人に生じる可能性がある
■危機介入法
・コミュニティ心理学の考え方を反映している。
・人格の変化や自己成長を目標とする
〇危機介入法の目標
・情緒的均衡が崩れている人に、最小限の介入によって、できるだけ早く均衡を回復させる
〇危機介入法の行われる期間
・迅速に
・危機介入の持続は1~6週間程度
・その間にタイミングよく
〇危機介入法で扱う素材
・クライエントの問題発生状況を理解
・それを乗り切るための援助
・現在の問題と、将来に向けての開所
・心の内面だけでなく、クライエントが利用できる資源の査定
・例えば、人的資源(友達とか)、物理的資源(休養のための時間、経済)、関係機関(医療機関、相談機関)
■コアラの感想
私は高校時代が一番人生で危なかったと思っている。
自分と他人を比べて、劣等感を抱き、死にたかったなぁ。
みんなと同じように話すことができず、工夫してみるけど壁にぶち当たり
失敗におわり、無力になる。ずる休みをし、不登校になる。
私は母親や担任の先生、おじいちゃん先生、保健室の先生、精神科の先生
スクールカウンセラーの介入で、なんとか高校を卒業することができた。
そしてつらいときの問題解決方法を自分なりに身につけ、人格も良くも悪くも
変化し(まじめで人に合わせる方だったけど、適当で自己中になった)、
今に至ります。
なにはともあれ、生きててよかったなぁ。