意味ネットワークモデル
宣言的記憶は「事実にかかわる知識」
手続き記憶「行為に関する知識」
〇意味ネットワークモデル
・キアリンによって提唱
・階層的なネットワークを構成する基本単位は「ノード」であり
・ノードを連結するのは「リンク」である
・それぞれのリンクは方向性をもち、
・ノード間の結合関係を示すラベルがつけられている
〇コリンズとキリアンの実験
・特定の概念を主語とし、その概念の特性を述語としる文を用いて
・その分が正しいかを問う真偽判断課題を行うように求めた
・例えば①カナリアの独自の特性にかかかわる文
②カナリアの上位概念である鳥にかかわる文
③鳥の上位概念である動物の特性にかかわる文
・実験の結果、仮定された知識構造において、リンクの数が多いほど
・実験参加者の反応時間が長いことが見いだされた。
→モデルの仮説は妥当?
〇意味的関連性
・リップスらの実験(コリンズらの実験を批判↑)
・「犬は哺乳類である」の方が「犬は動物である」よりも
・反応時間が伸びるじゃないか!!!とのこと。
〇活性化拡散モデル
・コリンズとロフタスは批判的な知見を踏まえて
・意味ネットワークモデルに、リンクの意味的関連度と処理過程の概念を加えた
・活性化拡散モデルを提案した。
・それぞれのリンクが意味的操作の過程で
・どれだけ速く辿られるかを示す強度値を有していると仮定し、
・この意味的関連度(リンク強度)を2つのノード間の距離にたとえた。
・コリンズとロフタスにより修正モデルでは、
・意味的走査を、固有の関連度をもつリンクを介して実行される、
・連続的な活性化の拡散とみなしている。
・「活性化する」とは、既存の知識構造において、特定の記憶表象がただちに
・利用可能な状態に変換されたことを意味する。
・そしてある概念を処理すると、
・当該のノードからリンクに沿った連続的なエネルギーの流れが引き起こされ、
・それぞれのリンクの意味的関連度に応じて、近接した概念も活性化されるとし、
・並列的な活性化の拡散としてモデル化した。